Amazon Echoでスマートホーム化するための予備知識
Amazon Echoでできることのひとつとして、スマートホーム連携があります。
音声だけで家電とか操作できちゃうなんて、ちょっと未来的でいいですよね。
とはいえ、Echoから直接操作できる家電製品はまだ少ないですし、わざわざ買い換えるのも大変です。
今はまだ、WiFi経由で操作できるスマートな赤外線リモコンを設置して、なんちゃってIoT化するのが現実的なところかと思います。
Alexa対応の赤外線スマートリモコンについては、こちらの比較記事が参考になります。
TECHS LIFE Amazon Echo向けスマートリモコン(赤外線リモコンハブ)対応機器をの違いを比較
上記に載ってませんが、こちらも気になっています。かっちょいい。(12/20にAlexaスキル公開)
ORVIBO Wi-Fiリモコン Magic Cube CT-10
今回はEcho(Alexa)とスマートリモコンを連携させるにあたり、知っておいたほうが良いAlexaスキルの特徴について紹介したいと思います。
スキルの種類
- ちょっと技術的寄りな話かもですが、Alexaには現時点で以下の3種類のスキル用意されています。
名称 | 特徴 | 発話例 |
---|---|---|
カスタムスキル | スキルによって多種多様な機能が可能 | 「クックパッドを開いて」、「クックパッドで大根のレシピ教えて」など |
フラッシュブリーフィングスキル | ニュースなどを読み上げる | 「今日のニュースは?」、「ニュースを教えて」など |
スマートホームスキル | 家電などを操作 | 「テレビをつけて」、「リビングの照明を消して」など |
カスタムスキルは、料理のレシピを聞いたり、牛丼を予約したり、ピカチュウとお話したりと、さまざまな用途に使えますが、必ずスキル名を呼ばないといけません。
一方、フラッシュブリーフィングスキルとスマートホームスキルは、Alexa側が音声インタフェースを用意しており、「今日のニュースは?」や、「テレビをつけて」のように、スキル名なしでも機能を使うことができます。逆に、Alexa側で用意された発話以外は対応できないとも言えます。
Alexaでスマートホーム連携を実現するには、スマートホームスキル、またはカスタムスキルのいずれかを使うことになります。
2つのスキルについてもう少し詳しく説明します。
カスタムスキル
各メーカーそれぞれの専用スキルを直接呼び出して使います。
ラトックシステム社のRS-WFIREX3や、Nature Japan社のNature Remoなんかがそうですね。
(2018/03/25追記 : RS-WFIREX3, Nature Remoはそれぞれスマートホームスキルにも対応しました)
Nature Japan Nature Remo 製品ページ
通常のスキル同様、必ずスキル名を指定する必要があり、例えばラトックシステム社のスキルは「家電リモコン」というスキル名なので、「家電リモコンでテレビをつけて」という具合に使用します。
スキル名を呼ぶのが若干煩わしいですが、その代わり、テレビのチャンネルの変更や、エアコンの温度指定など、細かい操作まで対応できるのがメリットです。
スマートホームスキル
そのままズバリの呼び名のスマートホーム専用のスキルです。メーカーが用意したスキルと、スマホのAlexaアプリを連携させて使用します。
Amazon 開発者向けドキュメントから引用(https://developer.amazon.com/ja/docs/smarthome/understand-the-smart-home-skill-api.html)
発話とデバイスの紐付けをAlexa側が管理することで、「アレクサ、照明をつけて」のようにメーカーのスキルを意識することなく家電を制御できます。(最初の家電の登録時はメーカーのアプリの設定などが必要になります)
Link Japan社やORVIBO社のスキルがこちらのタイプですね。
(2018/02/23追記 : Nature Remoもスマートホームスキルに対応しました)
(2018/03/25追記 : ラトックシステム RS-WFIREX3もスマートホームスキルに対応しました)
スマートホームスキルには電源やスイッチのオン/オフのような汎用的な操作と、特定の機器を想定した操作(例:照明の明暗や色)が用意されており、各メーカーがこれらに対応した機能を用意することになります。
機器固有の操作の対応状況は言語によって異なり、日本向けには現時点(2018/2/5 更新)では、照明とスマートロックの操作が対応しています。
https://developer.amazon.com/ja/docs/smarthome/develop-smart-home-skills-in-multiple-languages.html#decide-languages
実は、スマートホームスキルではスキル名省略以外にも、Alexa純正機能の、部屋まるごと同時に操作する「グループ」機能や、特定の発話で発動できる「定形アクション」機能が使えるという特徴があります。
特に定形アクションは、好きな発話と機能を紐付けられる、Alexaの中では希少な手段ですので、実はこれが使えるのはかなり強力です。
結局
どちらのタイプにするか結構迷ったのですが、やはりスキル名なしのほうがスマートだと思い、Link Japan社のeRemoteを購入してみました。
後日、EchoとeRemoteの連携について紹介したいと思います。
それでは。
追記: eRemote連携についてはこちらに書きました。
Amazon EchoとeRemoteで好きな言葉で家電を操作する方法
https://wp.me/p9v1Q5-4L