Amazon EchoとeRemoteで好きな言葉で家電を操作する方法
はじめに
前回は、Alexaで家電を操作するスキルには以下の2つの方法があり、それぞれ一長一短あることを紹介しました。
– カスタムスキル: スキル名ありで呼ぶ。様々な操作が可能
– スマートホームスキル: スキル名なしで使える。今はまだ電源オン/オフ程度しかできない
参考)Amazon Echoでスマートホーム化するための予備知識
さらにスマートホームスキルには、Alexa標準のスマートホーム機能と連携できるという特徴があり、実は設定次第では好きな言葉で電源オン/オフ以外の操作も可能になるのです。
例えば、次のような操作ができます。
「アレクサ、温度上げて」でエアコンの温度を上げる
「アレクサ、スキップ」で、レコーダーのチャプタースキップ
今回は、我が家で導入したスマートリモコン、LinkJapanの”eRemote”とAmazon Echoを連携させて、任意の発話で操作するための設定方法について紹介します。
おおまかな流れとしては、
1.eRemoteに”照明”として実行したい操作を登録
2.Alexaのスマートホームスキルと連携させる
3.Alexaの”定形アクション”から呼び出す
となります。
LinkJapan eRemoteについて
eRemoteはネットワーク経由でスマホから操作できる、学習リモコンです。
また、Alexa向けのスマートホームスキルもリリースされています。
Link Japan eRemote 製品ページ
http://linkjapan.co.jp/product/eremote/
1.eRemoteに”照明”として実行したい操作を登録
eHomeというLinkJapan製品共用のアプリをインストールし、eRemoteの初期設定を行います。
http://linkjapan.co.jp/question/eremote/
通常はこのアプリでテレビやエアコンなど、家電の種類を指定して、エアコンの温度設定など各家電固有の操作を学習させます。
しかし、日本版のAlexaはまだ対応する家電の種類が少なく、Alexa経由で音声で操作するには、どの家電でも”照明”と偽って登録する必要があります。
(追記 : 2018/3/19より、テレビとエアコンもスマートホームスキルで認識するようになりました)
また、家電固有の機能も”照明”で行える操作(ON/OFF/明/暗の4種)に置き換えて登録することになります。
単一機能または、エアコンの温度上下、チャプタースキップ/バックといった具合にペアになる操作ごとに登録すると良いかと思います。
ここでは例として、”チャプタースキップ”という名前でレコーダーのスキップ操作を登録してみます。
詳細はLink Japan Alexa向け設定ページをご確認ください。
http://linkjapan.co.jp/alexa
2.Alexaのスマートホームスキルと連携させる
eHomeの設定が終わったら、Alexaのスマートホーム機能と連携させます。
スキル画面でLinkJapanのスキルを有効化したら、Alexaアプリのメニューから”スマートホーム”を開き、”デバイスを追加”で先程の機能を検出します。
(音声で、「アレクサ、デバイスを探して」でも検出できます)
先程追加した”チャプタースキップ”が表示されました。
これで、「アレクサ、チャプタースキップをつけて!」のように話すと、レコーダーのチャプタースキップが動作するようになります。
3.Alexaの”定形アクション”からスマートホームスキルを呼び出す
上記まででも十分ではあるのですが、「○○つけて」と発話するのはちょっと付け焼き刃感があるので、もう少しスマートにしたいですね。
そこで、Alexaの標準機能である”定形アクション”を使います。
定形アクションは任意の発話で対応する機能を実行するもので、本来、「アレクサ、おはよう」でニュースを読み上げたり、「アレクサ、行ってきます」で電気を消灯したりする用途で使うようです。
スマートホームスキルはこの定形アクションから呼び出すことができます。つまり、好きな言葉で家電を操作することが可能になるわけです。
Alexaアプリのメニューから”定形アクション”を開き、スマートホーム、デバイスを選択で先程スマートホーム画面で追加した項目を選択します。あとは開始フレーズとして呼びたい任意の発話を登録すれば完了です。
例だと、「アレクサ、スキップ」で、レコーダーのチャプタースキップが実行されます。スマートですね!!!
おわりに
Alexaで家電連携する方法を調べていて、カスタムスキルで「<スキル名>でエアコンつけて」はちょっと言いにくいし、かといってスマートホームスキルも今のところ電源オン/オフだけかぁと思っていたのですが、”定形アクション”を使うことで解決できました。
セットアップに多少手間はかかりますが、ちょっと未来の生活を先取りできますので、頑張ってみる価値はあるかと思います。
ぜひお試しください。